鍵の歴史を徹底解説!現代の鍵の性能やあり方と比較してみよう!
現在、私たちは当たり前のように鍵を使っています。実は鍵の歴史を辿ってみると、なんと紀元前にまでさかのぼるといわれているのです。しかし紀元前から現在まで、鍵の基本的な役割は変わっていません。
本コラムでは、鍵が誕生した歴史を解説していきます。またカギのおもな役割や、日本でもっとも古い鍵の種類から現在使われている最新の鍵の種類などをご紹介しています。コラムを最後まで読んで、鍵に興味を持った方は、自宅の鍵を防犯性の高い鍵に交換してみてはいかがでしょうか。
目次
鍵の歴史を紐解くと”紀元前”までさかのぼる!?
鍵の歴史を辿っていくと、紀元前までさかのぼるといわれています。ここでは、昔に使われていた鍵やその仕組みについて解説していきます。
鍵はいつ頃に作られたの?
歴史を紐解くと鍵が誕生したのは、紀元前4000年~2000年頃の古代エジプト時代といわれています。古代エジプトで作られたエジプト錠が、歴史上最古の鍵といわれているのです。またエジプト錠は、外から見ただけではどのようにして開ければよいのか分からない作りになっていたといいます。
昔の鍵は何でできていたの?
紀元前4000年~2000年頃にかけて誕生したエジプト錠は、木を使って作られました。鍵と錠前は木製で、かんぬきを利用したシステムだったのです。そして、紀元前800年頃の古代ローマ時代になると鍵は、木製からより丈夫な金属製になり、防犯性も向上していきました。
何のために使われていたの?
古代エジプトで誕生したといわれているエジプト錠ですが、現代と同じように大切なものを守るために使われていたといいます。倉庫などの大きな建物にエジプト錠が取り付けられ、作物や財産などを守る役割を果たしていたのです。
昔に使われていた鍵の仕組みとは
世界最古の鍵といわれているエジプト錠は、おもにかんぬきとピンを使用した構造でした。かんぬきは扉に取り付けられている棒状の木材で横向きになっています。そしてピンは、かんぬきが動かないように固定するために使用されました。
具体的には、かんぬきに複数の穴が空けられており、そこにピンが固定されています。鍵を解錠するには、鍵をピンの真下に持ってきて鍵を持ちあげます。そうすると、鍵がかんぬきに刺さりピンが持ち上がるのです。そしてピンを持ち上げたまま、横に引いていくとかんぬきがスライドして、鍵を開けることができる仕組みになっています。
鍵の役割は紀元前から現在まで変わらない
鍵のルーツは古代エジプトにあるといわれていますが、その役割は紀元前から現在までそれほど変わっていません。ここからは、鍵が作られた理由や、基本的な鍵の役割などについて見ていきます。
なぜ鍵が作られたの?
現在では鍵という道具は、日常生活を送るうえで、なくてはならない存在となりました。それではそもそも、なぜ鍵が作られたのでしょうか。昔の人々は、狩猟生活をして過ごしていたといわれています。しかし時代が進むと、農業をはじめるようになり、食べ物などを貯蓄するようになったのです。
農業をして育てた野菜などは、さまざまな人々に売ったりすることで富に変わります。そこで手に入れた富を守るための道具が必要になり、鍵が作られたといわれているのです。これが前述した、歴史上もっとも古い鍵といわれているエジプト錠です。
鍵のルーツはウォード錠にある?
紀元前800年頃の古代ローマ時代には、ウォード錠と呼ばれる鍵が作られました。ウォード錠は、鍵を錠前に差し込んで回転させることで解錠することができます。そして、古代ローマ時代に誕生したウォード錠は、現在の鍵とほとんど形状が変わっていないことから、鍵のルーツといわれています。
鍵の役割は防犯性・安全性を確保すること
ウォード錠をはじめとして、鍵は現在まで受け継がれ、今では生活するうえで必要不可欠な道具となっています。時代の移り変わりによって、鍵のデザイン性や防犯性も高くなりましたが、鍵が果たす役割は昔からそれほど変わっていません。
紀元前300年頃のギリシャ時代以降は、鍵が小型になり、玄関や倉庫などに錠前が取り付けられ、防犯のために使われるようになりました。また加工技術の進化によって、鍵が豪華になり、装飾品としても重宝されるようになったのです。しかし今も昔も、鍵の基本的な役割は変わっておらず、防犯性や安全性を確保するために使用されたのです。
日本のもっとも古い鍵と現代の鍵の性能
これまで鍵が誕生した時代や鍵のルーツ、おもな役割などについて見てきました。ここからは、日本で作られたもっとも古い鍵に着目して紐解いていきましょう。また現在使われている鍵にも注目して、どのように普及していったのかについても述べていきます。
日本で初めて錠前が作られたのは飛鳥時代!
日本に鍵が誕生したのは、7世紀中頃の飛鳥時代といわれています。その鍵は海老錠と呼ばれおり、大阪府羽曳野市の野々上遺跡から出土されたといわれているのです。おもに海老錠は、権力を持つ人々が自分の財産などを守るために使用されていたといわれています。そして時は過ぎ、17~19世紀近くの江戸時代になると、少しずつ鍵が普及し始めていきました。
江戸時代にはからくり錠といわれるユニークな錠前も登場しました。からくり錠は鍵にあらゆる仕掛けが施された鍵で、パズルを解くように、順序通りに鍵穴に鍵を差し込むことによって開けることができるものです。
このように鍵が日本に伝わってからは、海老錠やからくり錠など、さまざまな種類の鍵が普及していったのです。またこのような鍵は、権力や財産のある証やシンボルマークとして機能していたといいます。
海老錠の作りとは
飛鳥時代に登場したといわれている海老錠は、日本でもっとも古い鍵といわれています。エビのような形をしていることから海老錠と名づけられました。海老錠は、現在の鍵とは異なり、非常に独特な仕組みをしています。
おもに扉の取っ手に取り付けられることが多いです。中身はハの字に反ったバネ仕掛けの構造になっています。ハの字をしたバネの角度を小さくしたり大きくしたりすることで、鍵を開閉することができます。
高度経済成長期に鍵が爆爆発的に広がる
1950年代以降の高度経済成長期に突入すると、世間一般にも鍵を使う生活が当たり前になりました。近代的な建築物が増える中、ドアなどに取り付けられる円筒錠を呼ばれる錠前が普及したのです。
そして高度経済成長の後半になると、鍵や錠前は防犯性やデザイン性が高まり、生活に欠かせない存在となったのです。それでは現在使われている鍵には、どのような種類のものがあるのでしょうか。
現在使われている鍵が持つそれぞれの利点
ここでは、現在使われている鍵の種類について取り上げていきます。また、それぞれの特徴や利点なども合わせて見ていきましょう。
現在使われている鍵の種類を紹介
現在おもに使用されている鍵は以下の5種類が挙げられるでしょう。それぞれ簡単に見ていきましょう。
・ディスクシリンダー錠
ディスクシリンダー錠はもっとも多くの家庭で使用されている鍵で、鍵にギザギザの刻みがあるのが特徴です。しかし、ディスクシリンダー錠は、ピッキングなどの防犯面には弱いことから、少しずつ製造の廃止が進んでいるようです。このように現在では、よりセキュリティの高い鍵の導入へと向かっています。
・ピンシリンダー錠
ピンシリンダー錠はおもに、玄関や勝手口、金庫などで使用されることが多い鍵です。ディスクシリンダー錠とは違い、鍵のギザギザは片方にしかなく、もう片方は直線になっています。しかしピンシリンダー錠も、それほど防犯性能は高くないのが現状なので、できればより防犯性が高い鍵に交換するとよいでしょう。
・ディンプルシリンダー錠
ディンプルシリンダー錠は、鍵の表面に小さなくぼみが作られているのが特徴です。ディスクシリンダー錠は、シリンダー内部が複雑な構造になっているので、ピッキングの被害に遭いにくく、非常に防犯性が高くなっています。また現在では、新築マンションや一戸建て住宅などの鍵も、防犯効果が期待できるディンプルシリンダー錠が導入されていることが多いです。
・マグネットシリンダー錠
マグネットシリンダー錠は、鍵の内部にマグネットが取り付けられているものです。また、錠前内部にもマグネットが取り付けられているため、同じ極同士が反発することで、錠前が解錠される仕組みになっています。おもにロッカーや事務机などに使用されていることが多いようです。
・ロータリーディスクシリンダー錠
ロータリーディスクシリンダー錠は、従来のディスクシリンダー錠を改良して開発されたもので、防犯性能は非常に高くなっています。鍵に非常に精巧な切れ込みが入っているのが特徴で、ピッキングに強い鍵です。
防犯性の高い鍵に変えてより安全に
鍵は、時代が進むにつれてセキュリティの高い種類が開発されるようになりました。最近ではカードだけで開閉ができるカードキーや、暗証番号を打ち込むだけで開閉が可能な暗証番号錠などもあります。カードキーや暗証番号キーは、必ずカードキーを持っている本人や暗証番号を知らなければ使用することができず、また鍵の複製をされる心配もないため、非常に防犯性が高いのです。
古代エジプト時代から受け継がれてきた鍵ですが、今では優れた防犯性を持つさまざまな種類の鍵があります。安全に暮らすためにも古くなった鍵は新しいものに交換するとよいかもしれません。弊社は全国の加盟店の中から、お客様に適したプランをご紹介しています。まずはお気軽にお電話をしてみてください。
まとめ
鍵の歴史は、紀元前4000年頃の古代エジプト時代までさかのぼります。しかし、鍵を利用する目的はずっと変わらず、おもに防犯や安全を守るために使用されてきました。そして日本で初めて鍵が作られたのは7世紀中ごろの飛鳥時代で、海老錠と呼ばれるものが、日本でもっとも古い鍵といわれています。
高度経済成長期に差し掛かると、鍵の防犯性やデザイン性が高まり、生活をするうえでなくてはならない存在となりました。そして今ではカードキーや暗証番号錠などで情報化され、鍵を持たない生活が実現されようとしています。もし自宅の鍵が古く、防犯面が心配であれば、ディンプルシリンダー錠やロータリーディスクシリンダー錠などの、新しい鍵に交換してみることをおすすめします。
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