玄関の鍵交換は自分でできる!セルフ交換手順、業者依頼の相場も紹介

玄関の鍵交換は自分でできる!セルフ交換手順、業者依頼の相場も紹介

長年同じ家に住んでいると、気になってくるのが「自宅の防犯は万全なのか?」ということではないでしょうか?テレビなどで、ピッキングによる空き巣被害などを目にすると、「我が家の玄関の鍵は大丈夫?」と心配になってきたりもしますよね。

そこで今回は、玄関の鍵を交換したいと思っている方に向けて、「どんな鍵に交換すればよいのか?」や「自分で玄関の鍵を交換する方法はあるのか?」などについてまとめてみました。

最近は技術の発達により、空き巣被害などに強いハイテク鍵もどんどん増えています。ぜひこの記事を参考に、ご自宅の玄関鍵も交換してみてくださいね。

玄関の鍵交換は意外とカンタン

「玄関の鍵交換って、大変なのでは?」「玄関ドアを外してから作業するのでは?」と思っている方もいるかもしれませんが、実は、玄関の鍵交換は意外と簡単です。プロに頼まなくても、自分で交換することだってできるのです。スムーズにいけば、作業には30分もかからないでしょう。

わずかな時間を鍵交換に割いてあげるだけで、空き巣などから自宅を守れるのであれば、こんなに嬉しいことはないですよね。

次の章からは、「自分で鍵の交換をおこなう場合、どんな鍵をどんな手順で交換すればよいのか」についてご紹介していますので、興味があればぜひ実践してみましょう。

まずは新しい鍵をチョイス!鍵選びのポイント

まずは新しい鍵をチョイス!鍵選びのポイント

さて、玄関鍵を交換することを決めたら、はじめにおこなわなければならないのが、「鍵選び」です。この「鍵選び」を間違えてしまうと、うまく鍵交換ができなかったり、できたとしても防犯性がうまく強化できなかったりしてしまいます。

そこでまずは、鍵選びの際に注目すべきポイントについて、ご紹介していきたいと思います。

交換可能な鍵の調べ方

鍵選びの際に重要なのが、「今現在使用している錠前のメーカーや型番」を調べることです。現状の錠前のメーカー・型番に対応している型の鍵を新しい鍵として選ばないと、うまく交換することができないからです。

まずは、玄関のドアを開け、錠前を側面から見てみましょう。真ん中あたりに、メーカーと型番が彫られているのが見えるはずです。

次に、インターネットを使って、上記で調べた型番等に適合する鍵の「型」を探し出します。その際、錠前を売っている業者が展開している販売用サイトを使うのがおすすめです。というのも、そういった業者が展開している販売用サイトでは、錠前のメーカーや型番で検索をかけると、適合する鍵の型が分かるようになっていることが多いからです。

なお検索の際、1つの型番に対して、複数の鍵の型がマッチすると表示されてしまった場合は、どれが本当に適合する型なのかを判別するため、実際の鍵穴の形を目で確認する必要があります。

今使っている玄関鍵の、鍵穴の部分を錠前から外し、中の形を見てみましょう。錠前業者の販売用サイトで検索した結果と照らし合わせて、同じ形をしているものがあれば、それが本当に適合する鍵の型となります。

鍵を選ぶときの判断基準3つ

鍵にはいろいろな種類があります。鍵業者の販売用サイトで、ご自宅の鍵に適合する型が分かったところで、「型は判明したけど……どんな種類の鍵と交換すればよいの?」と迷ってしまう方もいるでしょう。

そういった方には、「防犯性」、「デザイン性」、そして「値段」の、3つの判断基準で鍵を選んでみることをおすすめします。

まず、鍵を交換する最大の目的は「防犯性を高めること」ですから、ここを外してはいけません。予算にもよりますが、できればピッキングなどにも強い、ハイテク鍵を選びましょう。

また、意外と重要なのが「デザイン性」です。家の景観と似合うものを選ばないと、「なんだか錠前のところだけ浮いて見える……」ということにもなりかねません。

「値段」ももちろん大切です。お金に余裕のある方であれば、さほど気にならないかもしれませんが、そうでない場合は、コストと効果のバランスをみて、ちょうどよいものを選んだほうがよいでしょう。

特に防犯性を高めたい人におすすめな鍵は?

鍵にはいろいろなタイプのものがあるのですが、「デザインや値段はさほど考慮しないので、とにかく防犯性を高めたい!」という方には、以下のような鍵がおすすめです。

ピッキングに強い!“ディンプルキー”

防犯性を高めたい方に特におすすめなのが、「ディンプルキー」と呼ばれる特殊な鍵です。最新型のマンションなどは、このディンプルキーが採用されている場合も多いでしょう。

一般的な鍵と見比べてみると分かりますが、ディンプルキーにはいわゆる「鍵山」がありません。一方で、鍵をえぐるように、複数の丸みを帯びた「くぼみ」が彫られています。ディンプルキーは、この「くぼみ」が、錠前内部のでっぱりに一致することで、解錠することができるという構造になっています。

この構造は非常にピッキングがしにくく、仮にピッキングできたとしても従来の鍵と比較すると何倍もの時間がかかります。よって、ディンプルキーは空き巣被害などに遭いにくいといわれているのです。

なお、ディンプルキーは彫ってある「くぼみ」が複雑であればあるほど防犯性が高くなり、それと同時に価格も上がっていきます。ご自身の予算に合わせて、どの程度複雑なディンプルキーにするべきかを決めるとよいでしょう。

解錠の手間をかけさせる“ワンドアツーロック”

空き巣犯は、日中など人の気配がまばらな時間帯に玄関ドアの前にやってきて、素早くピッキングをし、家の中に侵入します。つまり、ピッキングに時間がかかればかかるほど、空き巣犯にとって「誰かに見られるかもしれない」という脅威が増すのです。

そこで考えられたのが、「ワンドアツーロック」というタイプの鍵になります。これはとても簡単な仕組みで、「ドアに対して、鍵を2つ設置する」というだけです。しかしこれが空き巣犯にとっては意外とダメージが大きく、ピッキングに時間がかかるため、侵入を断念させる効果があります。

お金に余裕があるなら……“個人識別キー“

最新型のハイテク鍵をお探しの場合は、「個人識別キー」がおすすめです。これは文字通り、個人を識別したうえで解錠をおこなう鍵になりますので、登録をしている家族以外は、基本的に鍵を開けることができません。

指紋を読み取るタイプのものや、虹彩で個人を識別するようなものなど、個人識別キーにはさまざまなタイプのものがありますので、お好みのものを選ぶことができます。

ただ、ハイテク鍵なだけあって高額なものがほとんどであるため、一般家庭への導入はなかなか難しいかもしれません。しかし鍵を持ち歩かないため鍵を盗まれたり、紛失したりするようなこともなく、防犯性には非常に優れた鍵です。

特殊な鍵であり、自力で設置することは難しいのですが、お金に余裕のある方は、ぜひ業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

賃貸マンションでも大丈夫!“補助錠”

賃貸アパートやマンションの場合は、鍵の交換はおろか、鍵の増設もそう簡単におこなうことができません。大家さんに許可を得ようとしても、断られてしまうこともあるでしょう。そんな方におすすめなのが、「補助錠」の利用です。

補助錠は、ドアに穴を開けることなく取り付けられる鍵のことで、ホームセンターなどでも購入することができます。補助錠をつけるだけで、空き巣犯に「鍵が2つある」と認知させることができるため、防犯に効果があるのです。賃貸マンションにお住いの方は、ぜひ設置してみるとよいでしょう。

【DIY】玄関の鍵を交換する方法

【DIY】玄関の鍵を交換する方法

さてそれでは、どの玄関鍵に交換するかが決まったところで、さっそく「自分で玄関の鍵を交換する方法」についてご紹介していきたいと思います。作業をおこなう際のチェックポイントや、用意すべき道具などについてもご紹介していますので、ぜひこの章をしっかりと読んでから作業をおこなってくださいね。

交換前のチェックポイント

鍵交換自体は簡単ですが、準備を怠ってしまうと、スムーズに交換できない場合があります。鍵交換をおこなう際は、以下のチェックポイントを確認してからおこなうようにしましょう。

<チェックポイント1>

錠前を分解するときに、ねじやパーツなどが紛失してしまうことがあるので、「パーツ入れ」となる容器などを用意しておきましょう。錠前から外したねじやパーツは、その辺の床に置かず、このパーツ入れに入れておくようにします。

鍵交換の作業中に、「部品が足りない!」となったら大変です。メーカーから取り寄せようにも、届くまでの間、鍵が取り付けられていない状態になってしまうことも考えられます。そうならないためにも、パーツ紛失の予防対策を万全にしてから作業をはじめましょう。

<チェックポイント2>

交換する鍵が、今現在使用している錠前のメーカーや型番に適合するタイプのものかどうかを、今一度チェックしましょう。ここを間違えてしまうと、鍵の交換ができません。「購入したときに確認したから大丈夫」と思わず、何度でも確認しましょう。

<チェックポイント3>

鍵交換は、力まかせにおこなわないようにしましょう。鍵は意外とデリケートな構造です。うまく設置ができないからといって、強引に押し込んだり、ひねったりすると、錠前が破損してしまうこともあるでしょう。丁寧な作業を心がけることが、鍵交換成功への近道です。

鍵交換に必要なアイテム

鍵交換をおこなう前に、必要なアイテムをそろえましょう。必要なのは、ドライバーのみ!プラスとマイナス、両方用意しておくようにしてください。また、作業中にうっかり手を痛めたり、汚してしまったりしないように、軍手などを着用するのもおすすめです。

鍵交換の手順

さて、準備が整ったらさっそく鍵を交換しましょう!鍵交換の手順は、以下のとおりです。

<手順1>

玄関ドアの側面についている錠前の板状パーツのねじを回し、取り外します。ねじが取れたら、板状パーツも外せるようになるはずなので、丁寧に取り外します。

<手順2>

シリンダー部分を固定している釘のようなものが複数ささっているので、この釘のようなものを引っ張り出して外します。すべての釘を外すとシリンダーが外れるので、釘を外しきる前に、シリンダーを手で押さえておくようにしましょう。

<手順3>

シリンダーが外れたら、同じ場所に新しい鍵を取り付け、さきほど外した釘状のものを再びさし込んでいきます。

<手順4>

手順1で取り外した板状パーツを元の位置に戻し、ねじで固定したら完成です。

上記の手順がすべて完了したら、実際に鍵を回してみて、不具合がないかどうかをチェックしましょう。

DIYは苦手、という方は気軽にプロを頼ろう!

ここまで、「鍵の交換は簡単です!」とお伝えしてきましたが、それでも「やっぱり失敗したら怖いし、自分でやるのは不安……」という方もいるでしょう。そんな場合は、ぜひプロに作業を依頼しましょう。ここでは、鍵交換をプロに依頼した場合のメリットなどについてご紹介します。

高い?安い?鍵交換を業者に依頼する費用

業者に鍵交換を依頼する場合、たとえばディンプルキーへの交換だと、20,000円から25,000円程度が相場となります。

「高いな……」と思う方もいるかもしれませんが、この費用には、鍵とシリンダーの代金や、工賃や出張費なども含まれているため、交換用の鍵を用意する手間などを考えると、妥当な金額ともいえるでしょう。なお防犯性がさほど高くない鍵へ交換する場合は、数千円から10,000円くらいで交換することができます。

ただし、当然ですが業者によって価格帯や料金形態などは異なりますので、実際の金額を知りたい場合は、比較サイトなどを利用しましょう。比較サイトを利用すれば、交換に要する費用の相場感が掴めるはずです。

鍵交換をプロに任せるメリット

プロに鍵交換を任せるメリットはたくさんありますが、特に大きいのが「自宅の玄関鍵に適合する交換用鍵を用意してくれること」ではないでしょうか。

ここまでの章でもご紹介したとおり、鍵交換をおこなう際に何よりも気をつけなければならないのが、「今使っている鍵のメーカー・型番と適合する型の鍵を用意すること」です。

しかし、鍵のタイプにはさまざまなものがありますので、間違えて違う形状のものを購入してしまうことも……。そんな失敗をすることがない、というだけでも、プロに鍵交換を任せることにはメリットがあります。

また、当然ですが素人が自分でおこなうよりも、スピーディかつ丁寧に作業をおこなってくれるでしょう。

「損した!」を防げるのが、相見積もり

「鍵業者がたくさんありすぎて、どこを選べばよいのかわからない……。」という場合は、相見積もりがおすすめです。比較サイトを利用すると、気になっている複数の業者から、簡単に見積もりを提示してもらうことができます。

相見積もりを取ってみると、不自然に高い業者や安すぎる業者が見えてきます。そうした中で、具体的な相場感も掴めてくるでしょう。「あそこの業者のほうが安かった!損した!」と後から後悔しないためには、相見積もりは必須といえます。

なお、相見積もりを取った際は、価格だけでなくサービス内容なども確認しておきましょう。不明な点があれば、業者に直接電話をして聞いてみるのも手です。このときの業者側の対応によって、優良な業者であるかどうかを判断することもできるからです。

まとめ

さて今回は、玄関の鍵を交換したいと思っている方に向けて、「どんな鍵に交換すればよいのか?」や「自分で玄関の鍵を交換する方法はあるのか?」などについてご紹介しました。自力でも交換できると知って、驚いた方もいるのではないでしょうか?

鍵に関する技術の進歩によって、鍵を最新型のものに交換するだけで、ピッキングによる空き巣被害を予防できる時代になりました。大切な家族や家財を守るためにも、今一度ご自宅の防犯性について考えてみてくださいね。この記事が、みなさんの生活のお役に立てれば幸いです。

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