鍵交換は自分でもできます!準備と手順を、徹底的に解説します!
「鍵交換を自分でしたい……」そう考えている人は、意外と多いようですね。玄関や勝手口など、多くのシーンで使用されている鍵。その存在は私たちの暮らしを守るためにも、欠かすことができません。そんな鍵を交換したい……、原因は劣化や新調でしょうか?
キッカケがどのようなものであっても、鍵交換を自分でおこなうことは可能です。種類によっては、業者に依頼をして作業をしてもらうよりも、費用を格段に節約することができるでしょう。しかし、そのためには鍵の交換手順をあらかじめ知っておく必要があります。
ご安心ください。当記事でその手順をご紹介していきます。鍵の交換をする前の3つの準備の方法や実際の交換手順を、種類別に解説します。また、作業の前に知っておきたい鍵交換のリスクも、隠さずお伝えしましょう。鍵交換の前に、ぜひ参考にしてみてください。
目次
鍵を交換する前にしたい3つの準備
鍵交換を自分でおこなう前に、まず下準備をすることが必要です。ギザギザのディスクシリンダーキーから、最新型のディンプルキーまで、鍵の種類は多岐に渡ります。適当に選んでも、設置することができないおそれもあるでしょう。準備と確認、していきましょう。
1.既存の鍵の型番・規格を調べる
鍵は型番や規格が存在しています。これは、いわゆるメーカーなどでそれぞれに規格が違うこともあるもの。そのため、新しい鍵を購入する前に、必ず使用している鍵の型番や規格を調べておきましょう。鍵を取り付けてから困っても、後の祭りとなってしまいます。
ドアの種類によっては取り付けた後でも、パテなどを使用することで容易に修繕できるものもあるようです。しかし、防犯上の要ともいえる玄関の鍵などに関しては、その限りではありません。鍵の購入前には、必ず鍵の型番と規格を、確認するようにしてください。
・ドア側面のプレートの型番
肝心の鍵の型番の確認方法ですが、そのやりかたは簡単です。ドアを開けたときに金属でできているプレート――“フロント”といいます、に書いてある英数字が、鍵の型番や規格となります。例として上部にメーカー名、下部に型番が書いてあることが多いようです。
・ドアの厚み
鍵を設置するドアの厚みも、鍵交換の前に計測しておきましょう。ドアの厚みによっても鍵の種類は変わってきます。ドアを開けて厚さを計測しておきましょう。お忘れなく。
・取っ手(鍵穴)からドアの淵までの奥行き
これは俗にいう“バックセット”と呼ばれる部分。ドアの端から鍵の中心位置までの長さを計測しておきます。同じ種類の鍵であっても、バックセットの長さによって、ぞれぞれの規格は異なります。型番と規格だけを調べて、安易に購入してしまうのは避けましょう。
また、上記のような例に当てはまらない鍵の―、たとえば電子錠や特殊な形状をした鍵などに交換したい場合は、業者に作業依頼をしたほうが無難です。自分での鍵交換の難易度はググっと高くなりますし、失敗のリスクもあります。業者に相談しましょう。
2.新しい鍵を用意する
既存の鍵の型番や規格、フロントやドアの厚さを調べたら、新しい鍵を購入しましょう。とはいえ、現在販売されている鍵の種類は多様を極めています。その中からあなたにあった鍵を導き出すには情報が必要でしょう。ここで簡単に、情報をご提供していきます。
・ディスクシリンダーキー
いわゆる“ギザギザキー”です。ディスクシリンダーキーは“くの字”をした鍵。昔から使用されているため、親しみ深いという人も多いでしょう。ディスクシリンダーキーはピッキングがされやすく、防犯性が低いのが難点です。設置の場合は、要検討といえるでしょう。
・ピンシリンダーキー
ピンシリンダーキーは、鍵穴が縦型、ギザギザが片側にだけ付いた鍵です。差し込むときは鍵を一定の方向にする必要があるため、人によっては使用の際にストレスを感じることもあるでしょう。防犯性も低いため、ディスクシリンダーキー同様に検討が必要です。
・ディンプルキー
縦型のディンプルキーはくぼみが多く、防犯性が高いのが特徴です。複製するのも困難なため、防犯性の高さは指折りのものといえるでしょう。見た目もスマートなため、これから新しい鍵の設置を検討している人には、オススメといえる鍵の種類のひとつです。
・電子キー
電子キーは暗証番号で開ける種類の鍵や、カードキーなどの特殊なものを指します。暗証番号式のものは鍵を持ち運ぶ必要がなく、防犯性が高いのが特徴。カードキーは複製が難しく、ピッキングに強いことが特徴でしょう。電子キーのメリットは、多いといえます。
反面、電子キーを取り付けるときは、今回の記事で紹介している手順で交換することが難しくなってしまいます。興味がある、という人は業者に相談するのが正解かもしれません。
3.交換に使う道具の用意
鍵交換を自分でおこなうときに必要なものは“ドライバー”です。プラスとマイナスがあればベストでしょう。また、ヘラやパテがあるとよいともいわれていますが、問題なく進めれば、使用は必須ではありません。余裕があれば揃えておく程度で考えておいてください。
鍵交換を自分で行う方法【シリンダー・レバー付きタイプ編】
ドアの鍵には大きく2種類のものが存在しています。シリンダーやレバーの付いたもの、丸形の取っ手がついたもの、です。ここではまず、シリンダーやレバーの付いた鍵の交換方法をご紹介していきます。ひとつひとつ、確認しながら作業をおこなっていきましょう。
1.ラッチのカバーを取り外す
ラッチとは、ドアのレバーなどを動かすと横に飛び出てくる部分のことです。このラッチが設置されている部分、いわゆる“フロント”についているネジを回して、外します。ここの手順で注意が必要なポイントはありませんので、サクサクと進めて、カバーを外しましょう。
2.シリンダー・サムターンの部分を取り外す
カバーを外すと、シリンダーとサムターン(鍵をかける部分)の基盤となる部分が見えてきます。ここからは少し慎重に作業を進めましょう。シリンダー部分を抑えながら、横に付いたネジをひとつずつ外していきます。室内側のネジから外していくのがよいでしょう。
3.レバー付属の場合は取り外す
もし、鍵の部分にレバーが付属している場合は、この時点で外しておきましょう。作業の際に、うっかりと手をひっかけてしまう危険性もあります。事前に外しておくと安心です。
4.ケースを取り除く
“ケース”とは、鍵の本体部分というと、わかりやすいでしょうか?シリンダーを抑えながらネジを外していたのは、このケースをドア内部に落下させないためです。もし、ケースがドアの中に落ちてしまうと厄介なことになるので、落とさないように作業を進めましょう。
5.逆の手順で取り付けて動作確認する
ここまで鍵を取り外すことができたら、作業は一旦終了です。ここからは新しい鍵を設置していきましょう。作業手順自体は、取り外す手順を遡(さかのぼ)っておこないます。ドアを傷つけないように、最新の注意を払いながら、新しい鍵を取り付けてみてください。
新しい鍵の取り付けが完了したら、必ず動作確認をおこないます。シリンダーを使用して鍵を閉めてみる、レバーをひねってラッチの稼働を確認する、動作確認は必須といえます。
鍵交換を自分で行う方法【丸型の取っ手付きタイプ編】
もうひとつの種類である、“丸形の取っ手”が付いた鍵の交換方法はこちらです。こちらは、いわゆる“ドアノブ”が付いたものといえるでしょう。手順をひとつずつ、解説していきます。
1.ドアノブ・丸座を取り外す
まずは室内側から、ドアノブをひねって外します。あまり知られていませんが、ドアノブは反時計方向にひねると外すことが可能です。室内側のドアノブを外すと、奥に外側のドアノブを固定している“丸座”が現れます。ネジをドライバーで回して、取り外しましょう。
2.ラッチのカバーを取り外し、ケースを取り除く
ここの手順は前章のものと同様です。ドアを開けて、側面からネジを回し、カバーを外していきます。カバーを外したら、ケースを抑えて引き抜き、取り外してしまいましょう。
3.逆の手順で取り付けて動作確認する
ケースを取り外したら、上記の手順を逆転させて、新しい鍵を取り付けていきます。新しい鍵の取り付けが完了したら、必ず動作確認をおこないましょう。ドアノブは問題なく回るかどうか、鍵は難なく使用できるか、作業が完了したら、必ず確認しておきましょう。
自分で交換はメリットだけじゃない?リスクも当然ある
鍵交換を自分でおこなうのは、確かに費用を抑えることができ、大きな節約効果が望めます。しかし反面、リスクがあることもお伝えしておく必要があるでしょう。光があれば闇もあるのです。ここでは、鍵交換を自分でおこなうデメリットを、ご紹介していきます。
違うカギを用意してしまう
鍵の型番や規格など、入念に下調べをおこなっても、異なった鍵を購入してしまうことはよくあります。もし、種類の異なった鍵を購入してしまうと、費用負担も倍増してしまいます。間違えて購入をしてしまうと、それに対するストレスも相当なものになるでしょう。
鍵やドアを破損させてしまう
勝手がわからない鍵の交換、その作業の中で鍵やドアを破損させてしまうこともあるでしょう。そうなってしまうと、せっかくの節約効果も台無しです。意図したものではないにしろ、突発的に破損してしまうこともあるでしょう。こちらも大きなリスクといえます。
自信がない場合は業者に創案したほうが安全かも…?
鍵交換は自分でできる、その事実は変わりません。しかし、それが必ずしも誰にでもできる、とはいえないのが現実です。自分での鍵交換に不安があるときは、業者に依頼をしたほうが賢明かもしれません。考えようによっては、節約することにもつながるでしょう。
鍵屋さんを選ぶときに注目したい "3つ" のポイント
鍵交換を自分でおこなうのが不安、そんなときは業者への依頼を検討しましょう。とはいえ、鍵の業者も玉石混合です。どの業者が信頼できるところなのか、見極めるのも骨でしょう。そんなときは、下記の3つのポイントを抑えて、業者を選んでみてください。
相見積りをとる
相見積りとは複数の業者へ見積りを依頼、その内容や費用を比較するというものです。相見積りをとることで、もっとも安い費用で作業をおこなってくれる業者はもちろん、業界の費用相場を知ることにもつながります。相見積りは業者選びの鉄則といえるでしょう。
公式サイトを確認する
実際の作業風景や実績など、業者の公式サイトで提供している情報は数多いです。そんな公式サイトを業者選びに活用しない手はないでしょう。信頼のおける業者かどうか、確認してみてください。メールや電話の対応の質も、同様に重要な判断材料といえます。
クチコミサイトを参照する
業者の作業を受けた消費者の生の声。その声を確認するのに、もっとも効果的なところが“クチコミサイト”でしょう。実際の業者の作業を受けた感想や、対応の質などの情報が、セキララに記載されています。過剰なものは、控えめに捉えるのがよいでしょう。
上記の3点は、鍵交換を依頼する業者選びの正攻法です。費用面も気になる業者への依頼、少しでも不安を減らすためにも必須の方法です。ぜひ活用してみてはいかがでしょうか?
まとめ
鍵交換は自分ですることも可能です。道具と手順さえ踏まえれば、あなたもおこなうことができるでしょう。鍵交換をするときの注意点は、“ケース”と呼ばれる鍵本体の部分を、ドア内部に落とさないようにすることです。落としてしまうと厄介なので注意しましょう。
鍵交換を自分でおこない、成功すれば間違いなく費用の節約は可能でしょう。しかし、万が一にでも作業を失敗してしまうと、さまざまなストレスが訪れます。なによりも鍵は家の防犯を担う非常に重要なもの。不安があれば業者への依頼が最善策です。
鍵交換を業者へ依頼するときは、相見積りと公式サイトの確認、そして口コミサイトの参照を、必ずおこなうようにしてください。費用面の節約につながるほか、信頼できる業者選びの役に立ちます。あなたにあった最高の業者に出会うことも難しくはありません。
鍵交換を自分でおこなうときは、必ず型番と規格の確認を、徹底しておこないましょう。そこを間違えてしまうと、二度手間にもなりかねません。安心できるご自宅の環境を整えるためにも、今回の内容をぜひお役立てください。鍵交換は、あなたにもできますよ。
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