マスターキー紛失時の対処法まとめ!作成にかかる費用・時間も解説
「鍵をなくしてしまった……」というのはよくあるトラブルかもしれませんが、マスターキーをなくしてしまったとなれば一大事です。マスターキーを紛失した際はまず身の回りをよく探し直して、見つからなければすぐに鍵業者へ連絡するようにしましょう。
なぜなら、マスターキーはひとつで多くの場所の解錠・施錠ができてしまう鍵だからです。もし悪用されてしまったら、非常に大きな被害を受けてしまうことになります。
こちらでは、マスターキー作成の際にかかる費用や時間、作成に必要なものなどを解説していきます。ぜひ参考にしてください。
目次
マスターキーを紛失した?まずは落ち着いて対処しよう
「マスターキー」と一口にいっても、その意味は使われる場所によって異なる場合があります。たとえば車におけるマスターキーとは、サブキーに対して機能が多くついたメインの鍵を指します。具体的な相違点としては、トランクを開錠する機能や、スマート機能の有無などがあげられるでしょう。
そして、賃貸住宅や会社などの物件におけるマスターキーとは、大家などの管理者が持っている「システムに登録されているすべての鍵を解錠することができる鍵」のことです。
物件におけるマスターキーは、緊急時に管理者のほうで鍵を開ける際などに用いられます。
重要なマスターキーを紛失してしまったのに気づいたら、以下の順番で冷静に対処していきましょう。
1.くまなく探す
「いつもと違うポケットにしまい込んでいた」「さっき寄った場所に置きっぱなしだった」というように、失くしたと思っても、近くに鍵がある場合もあります。まずは思い当たる場所や身の回りをくまなく探しましょう。
普段使わないポケットも一度見てみたり、直近で寄った場所に心当たりがあるなら、一度連絡してみたり、直接出向いてみるのもよいでしょう。
2.警察に遺失届を出す
どこを探しても見つからない場合は、警察に遺失届を出しましょう。もしかしたら、すでにどこかで拾われて警察に届けられていることもあるかもしれません。
遺失届を出す際は、最寄りの警察署、または交番で遺失届出書を要項にしたがって記入してください。遺失届出書は、警視庁ホームページから書式をダウンロードすることもできます。届出が完了すると受理番号というものが発行されます。保険を適応する際に必要になることがあるため、受理番号は必ず控えておきましょう。
3.新しくマスターキーを作成する
もし警察に問い合わせてもすぐに見つかりそうにない場合は、新しくマスターキーを作成しましょう。マスターキーを紛失したまま放っておくと、どこかで悪用されてしまうおそれがあります。その前に、それまでのマスターキーは使えない状態にしておくべきです。
鍵の作成についてのご相談は、弊社にお問い合わせください。お近くの鍵業者を、お困りの現場まで派遣いたします。
マスターキーの作成にかかる費用・時間
マスターキーの作成にかかる費用や時間は、どの場所のマスターキーを紛失したかによって変動します。ここでは、マスターキーの作成について、ケース別に解説していきます。
【賃貸住宅の場合】
賃貸住宅で新たにマスターキーを作成する場合、基本的には各戸の錠前(シリンダー)も、新しいマスターキーに対応したものに交換しなければなりません。そのため、どれほどの戸数があるかによって、交換費用の総額や工事期間は非常に大きく変動します。
シリンダーと鍵本体の交換費用は、相場にして1セットで15,000円~25,000円です。昨今主流となっているディンプルキーの場合、かつて主流だったディスクシリンダーキーに比べて費用が高くなるため、きちんと見積りを確認しておきましょう。
マスターキーシステムを取り入れたシリンダーを注文する場合、鍵屋かメーカーに対して、その建物の正式な名前や所在地、キーナンバーなどを伝えましょう。くわえて、マスターキーの発注に関する念書の記入を求められる場合もあります。
マスターキーは多くの場所を開錠することができるため、不審者の手に渡ってしまうと非常に危険な鍵です。そのため、メーカーは「建物の所有者であること」、「依頼者の代理人であること」などが明確な方にのみ、マスターキーを譲渡するようになっています。
戸数が少なければ数日で交換対応が終わりますが、戸数が多ければ数週間以上かかる場合もあるでしょう。
【車の場合】
車のマスターキーは、リモコンなどの機能を備えた鍵であることがほとんどです。とくに、イモビライザーの有無によって、その費用と作業時間は大きく変わります。
イモビライザーとは、鍵と車がそれぞれ正しく対応したものであるかをコンピューターが判断し、解錠やエンジンの始動をおこなうシステムのことです。イモビライザーが搭載されているかは、エンジンの始動方法や、年式や型式で判断することができます。
費用はイモビライザーなしで15,000円~25,000円、イモビライザーありで30,000円~40,000円ほどとなります。また、多くの場合は車についているキーシリンダーもすべて交換することになるため、そうなると10万円以上の費用がかかることもあります。
車の鍵の製作は、鍵業者かディーラーに依頼することになります。ディーラーに依頼した場合、作業は3日~2週間で完了するでしょう。時間に開きがあるのは、イモビライザーの有無によるためです。
業者に依頼すれば、即日、もしくは長くても2日~3日ほどで作業が完了します。ただし、業者ではイモビライザーキーに対応できない場合もあります。
【会社の場合】
会社の鍵をなくした場合、まずは上司などにきちんと報告をしましょう。ミスがばれるのをおそれてこっそりスペアキーを作るようなことは、決しておこなってはならない無責任な行為です。
きちんと報告したうえで始末書を書けば、その場で怒られはするかもしれませんが、社会人として最低限の信用は守ることができるはずです。
交換費用は会社から請求されることが多いですが、マスターキーの交換となると、数10万~100万円以上の費用を負担することになってしまうかもしれません。
会社の鍵の紛失はすべて個人に責任があるわけではなく、会社側の管理体制の甘さが紛失の原因といえる場合もあるかもしれません。不当な請求であると感じた際は、労働局に相談することも視野に入れてみましょう。
マスターキーを失くさないためにできること
マスターキーをなくしてしまったときに正しく対応するのはもちろん重要ですが、そもそもなくさないために意識しておくのがもっとも大切なことです。ここからはマスターキーをなくさないために、普段からできる対策をご紹介します。
【賃貸住宅・会社】厳重に保管しておこう
賃貸住宅や会社におけるマスターキーは、そもそも普段頻繁に使うようなものではありません。賃貸住宅の管理者であっても、マスターキーを使って無断で借主の部屋に侵入するのは、犯罪にあたります。賃貸住宅でマスターキーを使うケースといえば、借主が鍵をなくしたときなどの緊急時に限られます。
普段は他人の手につかない場所に厳重に保管しておき、その保管場所を自分で忘れないようにしておきましょう。鍵付きの金庫などに保管しておくのもよいかもしれません。
【車】スペアキーを作っておこう
車のマスターキーをなくさないためにとれる対策としては、スペアキーを作っておくことがあげられます。スペアキーを作って普段はそちらを使うようにすれば、オリジナルのマスターキーはなくす心配が少なくなります。
しかし、複雑化している車のマスターキーは、スペアを作れる業者が少なくなってきています。スペアキーを作る際には、ぜひ弊社にご相談ください。全国の加盟店の中から、車の鍵作成にも対応している業者をご紹介させていただきます。
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